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新型コロナウイルス感染拡大、復活祭(パスコア)の卵型チョコレート市場にも影響

写真はパラナ州クリチーバ市、ドイツ移民の子孫が経営する手作りチョコレート専門店「ディフルマン」が発表した新作の卵型チョコレート。さまざまなラインナップが用意されている中、今年は肉球チョコが登場した。同店もデリバリーに対応している(写真/D’Fuhrman/Divulgação)

新型コロナウイルスのパンデミックは、ブラジルで、お菓子とチョコレートの市場が1年で最も忙しい時期のひとつであるパスコア(復活祭、イースター)の季節の経済動向にも影響を及ぼしている。現地メディア「ヴァロール」、「エザミ」、「トリブーナ」などが伝えている。

ブラジルではパスコア(復活祭)の日(2020年は4月12日)に、大型の卵型チョコレート(中が空洞になっていて、別のチョコレートやお菓子、贈り物が入っているもの多い)を贈り合う習慣がある。

パスコア(復活祭)の日より前の四旬節の季節になるとブラジルのスーパーマーケットや食料品店では、天井にぎっしりと、綺麗に包装された卵型チョコレートが吊り下げられるなど、店の中を彩る。

平時であれば家族が集まり昼食会なども開かれるが、今年は新型コロナウイルス感染対策のため、高齢者がいる家庭ではインターネットを使ってお祝いを伝え合う家庭が増えるとみられている。

googleが1000人の消費者に対して行ったアンケート調査では、ブラジル人の10人中7人が、今年(2020年)はパスコア(復活祭)の日の過ごし方を例年と変えると答えたという。アンケートに答えたブラジル人消費者の9%がこの日の昼食会を中止、12%がチョコレートの購入をやめると答えているという。

家族が集まる機会が減り、外出自粛状態にある今年は売り上げの大幅な減が予測され、スーパーなどではすでにディスカウントがはじまっている。サンパウロのスーパーマーケットチェーン「Hirota」では、卵型チョコレート3個分の価格で4個が買えるセールが行われているという。

サンパウロ州スーパーマーケット協会によると、新型コロナウイルスのパンデミックが起こる前は、同州のパスコア(復活祭)の卵型チョコレートの売り上げは2019年比で2.2%増が見込まれていたが、8.5%減少すると予測を修正しているという。サンパウロ大都市圏に範囲を絞るとより数字は厳しくなり、10.5%減少するとみられているという。

そんな中、ブラジル各地では、様々な取り組みが試みられている。

パラナ州クリチーバ市の地元企業は、卵型チョコレートの注文の締め切りを延長を決定したという。

カカオの名産地として知られるバイーア州では、高品質の手作りチョコレート「ナトゥコア」を生産するバイーア州サステナブル・サービス協同組合(Coopessba)が、徹底した衛生管理の下で製品を作るだけでなく、消費者が外出自粛で店頭に足を運びにくくなっているため、配送を行うことで対応するとしている。送料無料キャンペーンも行うという。

一方、パスコア(復活祭)の祝日を自宅で過ごす予定の人が多いためか、卵型チョコレートのレシピや作り方の検索数が増加しているという。

(文/麻生雅人)

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