音楽三昧の閉会式で、賑やかに幕を閉じたリオ・パラリンピック
2016年 10月 10日先ほどボブ・マーレイの「ワン・ラヴ」を披露したサウロが再び登場。サルヴァドールで大人気のサンバへギグループ、チンバラーダの定番曲である「ベイジャ・フロール」を歌った。サウロの歌声もいいが、個人的にはこの曲はぜひチンバラーダのデニーに歌ってほしかった。
そして、数組のショーが終わり、最後の最後に、大スター、イヴェッチ・サンガーロが登場した。会場ではすごい歓声が沸き上がった。
イヴェッチは、サルヴァドールが誇るブラジルで人気ナンバーワンの女性歌手だ。もちろん筆者もサルヴァドールでのカルナヴァウをはじめ、イヴェッチのライヴには6~7回は足を運んでいる。
2014年のサッカーW杯ブラジル大会では、イヴェッチのライバルといわれるこちらもサルヴァドールの人気女性歌手、クラウジア・レイチが脚光を浴び、イヴェッチはまったく表舞台に出てくることはなかったが、今回は満を持してのトリでの登場で、イヴェッチの女王健在ぶりを見せつけてくれた。
パラリンピックのテーマ曲、そして人気曲「ポエイラ」、「テンポ・ジ・アレグリア」など計5曲を披露して、会場は最高潮に盛り上がった。観客を熱狂の渦に巻き込んでいた。
最後には、リオパラリンピックのマスコット、トン君もイヴェッチと踊り、マラカナンスタジアム上空に大迫力の花火が上がり、「次は東京で会いましょう!」というアナウンスとともにリオパラリンピックが閉幕した(次ページへつづく)。
(文/コウトク、写真/Mirian Jeske/Heusi Action)