サッカーの王様ペレ、逝く

2022年 12月 30日

Paulo Pinto Fotos Públicas
(写真/Paulo Pinto/Fotos Públicas)

年の暮れの慌ただしい中、ペレの訃報が入ってきた。

ブラジル、というより世界で一番のサッカーレジェンドだろう。

私たちの世代も含めて今の若い人たちはプレーする姿を見たことがなくまさに伝説の人だが、サッカーの王様と呼ばれ、世界中の誰もが知っている存在だ。

ワールドカップ期間中にも容態の悪さが報じられていたが、まさかそれからこんなに早く亡くなってしまうとは。残念に思う。

私はブラジル在住中、会う人々とサッカーの話をしていたが、サンチスタだと言うと、多くの人は「ペレがいたからかい?」と言われた。

いつも「ペレも素晴らしいが、日本人選手のカズーがいたからね。カズーは知ってるかい?」と答えていた。

日本でも古くからのサッカーファンだったら、日本に来日し伝説のストライカー釜本と一緒にプレーしたことを覚えている人もいるかもしれない。

私にとってペレのことを本当に知ったのは、ペレの映画を見てからだ。5、6年ぐらい前だったと思うが、日本でも劇場で公開され、ペレの境遇、そしてプレーの素晴らしさをよく知ることができ、とてもよい映画だと思ったことを覚えている。

先のワールドカップではアルゼンチンの優勝に際しメッシに祝福の言葉を投げかけたばかりだった。メッシの世界一を見届けられてホッとしたのかもしれない。

82歳とのことで天寿を全うされたことだろう。

ご冥福をお祈りいたします。

(文/コウトク)

著者紹介

コウトク

2005年6月~2012年6月まで仕事の関係で、ブラジルに在住。ブラジル在住当時は、サッカー観戦に興じる。サントス戦については、生観戦、TV観戦問わずほぼ全試合を見ていた。
2007年5月のサンパウロ選手権と2010年8月のブラジル杯のサントス優勝の瞬間をスタジアムで体感。また、2011年6月のリベルタドーレス杯制覇時は、スタジアム近くのBarで、大勢のサンチスタと共にTV観戦し、優勝の喜びを味わった。

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