音楽三昧の閉会式で、賑やかに幕を閉じたリオ・パラリンピック

2016年 10月 10日

イヴェッチ・サンガロ トン

先ほどボブ・マーレイの「ワン・ラヴ」を披露したサウロが再び登場。サルヴァドールで大人気のサンバへギグループ、チンバラーダの定番曲である「ベイジャ・フロール」を歌った。サウロの歌声もいいが、個人的にはこの曲はぜひチンバラーダのデニーに歌ってほしかった。

そして、数組のショーが終わり、最後の最後に、大スター、イヴェッチ・サンガーロが登場した。会場ではすごい歓声が沸き上がった。

イヴェッチは、サルヴァドールが誇るブラジルで人気ナンバーワンの女性歌手だ。もちろん筆者もサルヴァドールでのカルナヴァウをはじめ、イヴェッチのライヴには6~7回は足を運んでいる。

2014年のサッカーW杯ブラジル大会では、イヴェッチのライバルといわれるこちらもサルヴァドールの人気女性歌手、クラウジア・レイチが脚光を浴び、イヴェッチはまったく表舞台に出てくることはなかったが、今回は満を持してのトリでの登場で、イヴェッチの女王健在ぶりを見せつけてくれた。

パラリンピックのテーマ曲、そして人気曲「ポエイラ」、「テンポ・ジ・アレグリア」など計5曲を披露して、会場は最高潮に盛り上がった。観客を熱狂の渦に巻き込んでいた。

最後には、リオパラリンピックのマスコット、トン君もイヴェッチと踊り、マラカナンスタジアム上空に大迫力の花火が上がり、「次は東京で会いましょう!」というアナウンスとともにリオパラリンピックが閉幕した(次ページへつづく)。

(文/コウトク、写真/Mirian Jeske/Heusi Action)

著者紹介

コウトク

2005年6月~2012年6月まで仕事の関係で、ブラジルに在住。ブラジル在住当時は、サッカー観戦に興じる。サントス戦については、生観戦、TV観戦問わずほぼ全試合を見ていた。
2007年5月のサンパウロ選手権と2010年8月のブラジル杯のサントス優勝の瞬間をスタジアムで体感。また、2011年6月のリベルタドーレス杯制覇時は、スタジアム近くのBarで、大勢のサンチスタと共にTV観戦し、優勝の喜びを味わった。

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