3人の少年たちと、闘い続ける人々の気持ちがブラジルを変える!?映画「トラッシュ!-この街が輝く日まで-」
2014年 12月 29日2015年は新年早々1月9日から、ブラジルのリオデジャネイロを舞台にした映画「トラッシュ!-この街が輝く日まで-」(配給:東宝東和)が日本で公開される。
原作はイギリスの小説家アンディ・ムリガンの児童小説。ブラジル、インド、フィリピン、マレーシアなどで教師を務めた経験を生かして書かれたという小説は、架空の国の物語となっている。
しかし製作スタッフたちはブラジルを舞台にすることに決め、何度もブラジルでロケハンを行い、物語の中心となる場所をリオデジャネイロ最大のごみ廃棄場ジャルジン・グラマーショに決めたという。そう、現代アート作家、ヴィック・ムニースの作品制作過程を追ったドキュメンタリー映画「ヴィック・ムニーズ / ごみアートの奇跡」(11)の舞台にもなった、あの巨大なごみ廃棄場だ。
映画の主人公は、この廃棄場のごみ山でカタドールとして働く3人の少年ハファエウ(ラファエル)、ガウド(ガルド)、ハット(ラット)。
ある日、ハファエウがごみの中からひとつのサイフを見つける。中に入っていたのは、お金、ジョーゴ・ド・ビッショ(非合法の動物宝くじ)、数字が書かれたメモ、コインロッカーの鍵、ひとりの少女の写真。
このサイフ、物語の冒頭で、警察に追われていた男(「エリート・スクワッド(トロッパ・ジ・エリッチ)」シリーズ(主役)、「エリジウム」の盗賊役などのヴァギネル・モウラ)が逃走する途中で投げ捨てたものだ。
ごみ山にまでサイフを追って来て、賞金まで提示して財布の行方を追う刑事(「恋はまぼろし」(主役)、「尻に魅かれた男」(主役)、「センチメンタルなピエロの旅」(主役)などのセウトン・メロ)や配下の警官(「ナハドーリス・ヂ・ジャヴェ」(主役)、「ビハインド・ザ・サン」の父親、「フランシスコと二人の息子」のマネージャー役)たちの様子を見て、ハファエウたちは、このサイフには何かがある、と感づいた…(次ページへつづく)。
(文/麻生雅人、写真/(c) Universal Pictures/Divulgação)
写真は上からハファエウ(左)とハット(右)、ヴァギネル・モウラ、セウトン・メロ。「トラッシュ!-この街が輝く日まで-」は2015年1月9日(金)TOHOシネマズ みゆき座ほか全国ロードショー